テリア母子とプードル嬢と共に、自由に駆け回れる夜中の散歩に出る。
時折、猫君達には迷惑をかけるのだが、
所詮彼らの敵には成れないので許してもらう。
犬に追いかけられた一瞬に姿を消し、犬君達が匂いを嗅ぎまわっている後ろを、ゆっくりと別方向に歩いて行くのである。
本当にネコは、忍者みたいな連中である。
そんな散歩の中で、月光に浮かぶ南蛮サイカチの黄色花を見つけた。
138億光年先のブラックホールの吹出口から、スポーンと飛び出たかもしれない一つの宇宙が無限色で広がり、70万㎞先から飛び出た光が月に跳ね返り、無限色に月光と黄色のサイカチを映している。
何とも不思議さを感じる色の対比だ。
人間が、いかように神を信じようと、えばろうと、後1億年内での繁栄なのである。
まして、人生100年下天の生なれば、夢幻の如く1舜にすぎる
何を怒り、焦り、憎むのか
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