道端の雑草の中にポツンとピンクの花が飛び出て咲いていた。
気品を感じるピンク色の五弁とハート形の葉が、周りの雑草から浮き出ている。
調べると、ムラサキカタバミという南アメリカ原産の多年草で、夜には花を閉じて就寝するという。
花も茎も葉も食べる事ができて、酸味を付ける薬味や花が華やかなアクセントになる。
日本には、江戸期に鑑賞用として渡来し帰化した植物のようだ。
多分、黒船商人たちの土産物として持ち込まれた物かも知れない。
目の前に咲くviolet woodsorreも、似たような経緯で大陸に渡り野生化したものだと思う。
地球の片隅で、命がポツンと生まれてから今に至るまで、全ての生物は絶えず移動し続けてきたのだろうな。
その旅でたどり着いた土地の風土に同化し住みつくもの、更に先に進むものと、別れながら進化し生存をしてきたのだろう。
植物も人間も同じようにして今に至ると思う。
大陸の街に咲くムラサキカタバミの花言葉の輝く心はハート形の葉とピングの花にある。
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